【漁師が教える】ワタリガニの選び方(5つのポイント)

ワタリガニの選び方

【結論】ワタリガニの選び方

こんにちは、カニ漁師「セイゴ会」です。美味しくワタリガニを食べるためには、次の5カ条を留意してください。

【見た目】活きガニが最良。流通ものは口の周りが黒くなく、甲羅が固いもの

【旬】夏はオス、冬はメス

【価格】大きめ1匹¥500以下→買い

【産地】全国(主要:愛知・宮城・福岡)

【購入先】信頼できる販売店を選ぶ

はぜ君
はぜ君

こんにちは、みんさん。

偏見じみたこと、いきなり、言われましたが、私はぜんぜん意味が分かりませんー!

1つわかったのは、オスに食べる。メスに食べる。」と言うことだけです。

さよならー

[はじめに] ワタリガニの特徴

ワタリガニの特徴
ワタリガニ

ワタリガニ(標準和名ガザミ)は、甲幅15cmを超えるカニで、日本列島のほぼ全て(北海道南部から九州)に生息し、内湾を好みます。

甲羅の背面は黄褐色ですが、甲羅の後半部分や鋏脚、脚などは青みがかっており、白い水玉模様があります。腹側はほとんど白色で、毛や模様はありません。甲羅は横長の六角形をしていて、前縁にギザギザのとげが並び、左右に大きなとげが突き出しています。鋏脚は頑丈で、たくさんのとげがあり、はさむ力もとても強いです。いちばん後方の足はオール状に平らたくなり、海中をすばやく泳ぐことができます。

大きさ、身入り共に申し分ないワタリガニは、日頃なかなかお目にかかれません。

ワタリガニ

日本でのカニの水揚げ量における、カニのメジャーブランドは四天王の「タラバガニ」「ズワイガニ」「毛ガニ」「花咲ガニ」となっておりまが、「ワタリガニ」は近年メディアとの連携でめきめき知名度を上げつつありますので、近い将来カニメジャーに入閣しカニ業界の冠が「カニ五大老」と変わる日が来るかもしれません(夢)

【ワタリガニ】見た目・鮮度で選ぶ

ワタリガニ 見た目・鮮度から選ぶ

良いワタリガニを見た目、鮮度で選ぶなら、以下に判断基準があります。

※甲殻類(カニ、エビ)全般にも言える事です

【🦀】見た目・鮮度で選ぶ

そもそも、ワタリガニは活きガニが一番美味しいです。死んだ瞬間から、たんぱく質の劣化(分解)が始まり、臭みとして、味覚にあらわれます。

ただし、流通過程において、冷蔵、冷凍保存の技術向上により、劣化速度は非常に遅く、小売店の消費期限内であれば、普通に美味しく食べられます!!

■見分け方

  1. 口の周りが黒ずんでいるものは古くなっているので、そうでないものを選びましょう!
  2. 甲羅が硬いものを選びます。
  3. 甲羅が柔らかいものは脱皮して間もないもので身が詰っていません。

【ワタリガニ】旬から選ぶ

ワタリガニの特徴

ワタリガニの美味しい時期は2つあります!!

①夏はオス♂が美味しい!

海水温が高い時期の夏場(5~9月)は、ワタリガニのオスがお勧めです。

理由】夏(5~9月)は海水温が高くなり、カニも活発に動き餌をガンガン摂取し体に取り込みます。栄養状態の良い時期のオスガニは、旨みと甘みが強くなり、まさに食べごろ。大振りで身の詰ったオスの胸身はまさに絶品。おススメです。

②冬はメス♀が美味しい!

海水温が低い時期の冬場(11~2月)は、ワタリガニのメスがお勧めです。

理由】メスは、夏の産卵に向け冬場(11~2月)に生殖腺を発達させ、腹に内子(卵巣)を蓄えます。内子のあるメスガニはまさに濃厚で美味な味です。特に初春の頃、内子好きの方はボリューミーに楽しめると思いますのでお勧めです。

【ワタリガニ】雄雌から選ぶ

ワタリガニ オス・メスを見分ける

オス、メスを見分ける方法は2種類(①表の形状、②裏のフンドシ)あります!

[♂♀判断]①表の形状

オス♂メス
ワタリガニのオス
ワタリガニのメス
形状ハサミが大きく長く、体格が大きいハサミが小さく
黄褐色(やや青い)黄褐色
旬(食べ頃)夏(5~9月)冬(11~2月)

[♂♀判断]②裏のフンドシ

オス♂メス♀
ワタリガニ オス 裏面
ワタリガニ メス 裏面
フンドシ狭い広い
旬(食べ頃)夏(5~9月)冬(11~2月)

オス♂の写真

メス♀の写真

【ワタリガニ】価格で選ぶ

ワタリガニ 価格で選ぶ

※全国の平均を掲載する予定ですが、まだできておりません。すいません。。

今ある少ない情報を掲載します。

◆活ワタリガニ(当社ネット販売価格)

・1㎏(2~4匹)/¥3800

 →北九州/曽根干潟「ワタリガニ」/大き目サイズのカニ

活ワタリガニ(スーパー等の小売店価格)

・1匹/¥200-1000(サイズによる)

 →旬時期になるとこれぐらいの価格で店頭に並ぶ。

【ワタリガニ】産地で選ぶ

ワタリガニ 産地から選ぶ

基本的にワタリガニ(ガザミ)は全国各地で水揚げされておりますので、オス・メスの各旬の時期に小売店で購入されるのが一番コスパが良いと思います。

最新の農林水産省データ

◆【ワタリガニ】漁獲量トップ3

1位:愛知県(南知多町、常滑市、西尾市)

2位:宮城県(七ヶ浜町、石巻市、亘理町)

3位:福岡県(北九州市、行橋市、豊前市)

出典元:食品データ館

カニが大量

1位の愛知県は圧巻の水揚げ量、2位の宮城県は2011年の震災後から海の状態が変化し急激にシェアを伸ばしております。

※余談:そして3位の福岡県。注目すべきは当社の北九州市が県内主要産地に含まれております!!

【ワタリガニ】購入先から選ぶ

ワタリガニ 購入先から選ぶ

ワタリガニが買える場所は多種多様ございます。

大きく分類すると2種類、小売店、ネットショップがあります。それぞれ長所・短所がありますの賢く利用して良いカキを選んでください。

小売店

スーパーマーケット

スーパーマーケット

長所:安く購入できることが多い

短所:低価格重視でサイズは小さめの物が多い

鮮魚店

鮮魚店

長所:業界知識があり、鮮度良く、上物を扱っている

短所:専門店のため価格が若干高い

漁師組合の直売店

漁師組合の直売店

長所:鮮度良く、コスパの良い価格

短所:お店まで距離がある

ネットショップ

モール系ショップ

モール系ショップ

長所:複数の商品を比較でき、自分に適した容量、価格を選べる

短所:情報が多すぎて、購入には知識・経験が必要。

直営のショップ

直営のショップ

長所:自社の商品を販売しているので、安心して買い物ができる

短所:運営しているお店が少ない

【結論】ワタリガニの選び方

いかがでしたか? 美味しくワタリガニを食べるために、覚えて帰ってくださいね。

【見た目】活きガニが最良。流通ものは口の周りが黒くなく、甲羅が固いもの

【旬】夏はオス、冬はメス

【価格】大きめ1匹¥500以下→買い

【産地】全国(主要:愛知・宮城・福岡)

【購入先】信頼できる販売店を選ぶ